チキンレース

 名古屋に大敗を喫して尻に火がついたどころじゃない、現時点での自力優勝はなくなった。そしてこんなときに山形。関西からはなかなかサポも行けない。じゃあ誰が行くんだ。関東在住者でしょ。渋谷のESTADIOになんか行ってる場合じゃない。行くっきゃない。やるっきゃない。

 山形はすでに秋。小雨降るなか木々は赤に黄に色づいている。山を見れば雲が低く垂れ込め、もう一雨きそうな空模様。

 ガンバは首位の柏との勝ち点差が2。ガンバ勝ち、柏ドローでも得失点差で首位に立てるポジション。追ってくる名古屋との勝ち点差は1。今節含めて残り5試合。ここからはチキンレースになる。すなわち我慢できず崩れたところが優勝戦線から脱落する。

 そして今節の対戦相手山形はまた別のチキンレースの参加者。こちらは残留争い。山形はかなり望みが薄くはなったもののまだ残留の目はある。5試合で3勝できればあるいは残れる。山形は本気。こっちも超本気。優勝したい。優勝してCWCにもういちど出たい。

 チキンレースに参加しているチーム同士の対戦はやはり我慢比べになる。どちらが先制するかというよりは、どちらが失点に繋がるミスをしないかである。その観点からすると、立ち上がりのガンバは危険だった。山崎に高木の裏を取られたあげく長谷川フリーにしてシュートを打たれたシーン。右サイドバックの高木のパスミスからゴール前までもっていかれたシーン。中澤が釣りだされて最後は船山にミドルを打たれたシーン。いずれも山形のビッグチャンスだったが、山形はこれらのチャンスをモノにできない。

 ガンバは山形のラインが比較的高いのを見て、山形の裏にイグノを走らせ、山口からのロングフィードでチャンスを作る。するとこれが奏功したのか、それとも攻勢は奇襲にとどめる予定だったのか山形は全体的に低く構え、DFへの圧力が弱まり、カウンター狙いが鮮明になる。

 そうなるとガンバの攻撃だが、遠藤と加地がいないとこんなものかも知れないが3列目からの組立てがうまくいかない。こういうときは下平といきたいが、下平はケアされていてゲームを作ることも前へ出ることもできず、無力化されていた。他方の高木はまるでケアされていないので藤ヶ谷はこちらを使うが、山形がケアしないのも無理なからぬことで、ここから縦にボールを入れた場合は二川なりスンヨンなりに二人で当たればボールを取れるし、横に出してボランチに入ったところでパスコースを切られてダメである。とうぜん高木本人が持ち上がる選択肢はない。

 ガンバの中盤は攻撃を組み立てられず、山形の守備陣を前にろくにチャンスも作れないので15分くらいで早くも「お前たちスイッチ入ってるかい」とやる羽目になる。序盤は攻勢だった山形もトーンダウンして戦況としては膠着というよりも停滞。地道にコツコツ、ハードワークの根競べ。先に致命的なミスをした方が負け。

 ジリジリする試合展開の中、得点は突然に。こちらからはよく見えなかった。スンヨンが高い位置で奪い、そこからゴチャッとしたなかで誰かがシュートを打ったみたいだけどボールの行方が…とゴール裏は訝しんでいたものの選手達が喜んでいるのを見てイャッホー。続いてゴールゲッター二川のアナウンスがあると「ふった~がわっ、たっか~ひろっ、ゲットゴォール!!」。とうとう先制点が入った。前半30分。
 後で確認したところどうやらガンバ前線のプレスが上手く相手を追い込んでスンヨンのところで奪取したようだ。根競べに勝ったのだった。よくやった。

 それでもまだ試合に勝ったわけではない。気合を入れなおすと今度はイグノ。ドリブルで持ち込んでラフィーニャとのワンツーを丁寧に決めて2点目。前半はこのまま気分よく終了。久し振りにまともに応援したので体力的にきつい。試合前から上がっていた雨がまたポツポツ来はじめるが西の空は晴れている。

 後半に入ると意を決したか山形も攻勢に出る。そしてまたもや高木のパスミスからチャンスを作られる。前半のミスとこのミスは全く同質のもので、サイドバックからボランチに繋ぐところでインターセプトされている。この手のミスは失点に直結するから無くしてもらいたいのだが、そもそも高木に右サイドバックをさせるところに無理がある。ボールを預けても縦に動かないし、サイド際でのトラップミスから自陣でスローインを与えたり、あるいは2センターバックの相方にするようなパス出しをしたりとセンターバックの感覚でプレーをしている感じがする。それだけに絞ったときの対応はすごくいいが、攻撃の組み立てにも絡んでいく、ライン際での守備を全うするという部分では物足りない。

 ともあれ、それでも決められないのが山形。そもそも山形は虎の子の1点を守りきって勝ち点を積むタイプのチームだから1試合平均1点の得点力を必要とするが、昨年在籍した田代はいなくなって強力なフィニッシャーを欠く状態。それがそのまま戦績に反映されているのが今シーズン。得点数22はアビスパにも及ばない。

 そうしてゴールを決めたのはまたしてもガンバ。山形のCKからのカウンター。機能しなかった下平に代わって入っていた韋駄天藤春が自陣ゴール前から敵陣ゴール前まで快足を走らせイグノのクロスをゲットゴール。これで流れが決まった。コールリーダーからは「柏、名古屋、横浜が負けている」との情報も流されさらにボルテージアップ。天気のほうも回復模様。ゴール裏でもメインスタンド側には日が射している。いっぽうで真上の雲からは小雨が落ちて狐の嫁入り状態。

 あとはお祭り。ラフィーニャが決め、川西が決めとFW全員がゴール。大勝。ガンバの得点に呼応するかのように天気も回復し、終わった頃にはすっかり雨も上がった。意気揚々と引き揚げ際に他会場の結果を見て軽くヘコむ。柏も名古屋も底力がある。チキンレースはまだ続く。終盤戦はこれからだ。

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2011 ナビスコカップ準決勝 浦和レッズ×ガンバ大阪

なんというのかフワフワした気持ちで、いやレッズに勝てるだろとかそういうアレではなく、むしろリーグ戦のほうへの気がかりで、いまひとつナビスコに対する気持ちが大きくならない。そうは言っても埼スタ開催のうえ今年はガンバのみならずサッカーそのものをほとんど生観戦していないから、行こうと決意はするもののどうにも気持ちは鈍ったままである。

浦和美園の駅から埼スタへの道には驚くほどレッズサポがいない。いや、歩いている人のほとんどがレッズサポなのかもしれないが、ユニ率が低いのである。また、道すがらにもクラブが張ったと思しき「We Are REDS」幕があるだけで、味方を鼓舞し、相手を威嚇する埼スタロードとは思えない。スタジアムに入るとメインアッパーは閉鎖されているようで報道関係者の席だけに人がいる。ロアーにしてもあまり埋まらず、そしてゴール裏も埋まりきらない。ガンバ側から見て、レッズゴール裏の右側最上段に「愛」のダンマクかゲーフラかがあって、こういうときだからこそ「愛」なんだろうねと感じ入っていたが、それも選手紹介の前にはなくなっていた。なにか揉めでもしたのだろうか。

そんな感じで、自分自身、入り込むとはまったく対極の心持であちこちを眺めているものの、応援に加わろうという気持ちにはなかなかなれない。やっぱりスタジアムではサッカーを観ていたい。だったらゴール裏になんか来ないでバックアッパーにいればいいのだけど、それはそれでガンバ側の賑やかしにはなっていたいし、こういうときにでも多少なりともやっておかないと、本当にやらなきゃのときにやれない。とまあ、すでにナビスコを本当のとき扱いしていないし、限りなく中途半端。それでも、応援をしようとの心持になれたのは煽り役の兄ちゃんが「ひとりひとりの力が必要なんだ。ひとつでも歌を知っている人はその歌だけでいい、初めての人は手拍子でいいからやってくれ」と煽っている様子に感じ入ったから。およそ人が動かされるときというのは、理想や理屈ではなくそれを掲げる人の熱意や意気込みに動かされる。老兵でもやれるところはやろうとの心持になる。

ゲームが始まり、入りはレッズのほうがよい。開始5分くらいには梅崎がミドルシュートを打ってきて、その後もマルシオがミドル。ガンバ側は中盤でボールを支配できない。ボールの落ち着かせ所がない。橋本と武井のところがいまひとつ。ただ、ミドルシュートは気をつけてさえいれば、そんなにやられることはない。

しかし15分を過ぎてレッズの攻勢がすこし収まってきてもガンバが支配できない。ガンバの生命線である縦パスがまったく入らなくて攻撃の形に持っていけない。これは我慢の試合になると腹をくくる。ひたすら耐えて耐えて相手の裏を一発で攻略するタイプのゲームになる。と、そんなところで失点。カウンターで下平の裏を攻略したデスポトビッチからのグラウンダーのクロス。エスクデロがトラップしたボールの落ち際をシュート。これは藤ヶ谷がブロックするものの跳ね返りを梅崎に決められる。このシーンはエスクデロがよかった。トラップしたボールをワンバウンドさせると間違いなくDFのシュートブロックに合っていた。落ち際を叩いたことでガンバの虚を突き、藤ヶ谷もストップできなかった。この得点の0.5点くらいはエスクデロのものだ。

我慢のゲームだから先制されるくらいは平気だが、先制されることで少しは目が覚めるかと思ったガンバは相変わらずモタモタしている。中がだめなら外で起点を作ればいいのだけど、高木の上がりがないし、サポートも遅いしでまるで攻撃を作れない。高木に加地の代役を務めさせるのも酷な話ではあるが。かといって対面の下平も沈黙を続けるので相変わらず攻撃の形さえ作れない。ただ30分を過ぎたあたりからレッズのペースが落ちてきてガンバが中盤でつなぎ始められるようになったのだが、失点は突然に。このゲーム、積極的な梅崎のミドルシュートがエスクデロに当たってコースが変わり、そのままゴールへ。いやはや。そして得点は何よりの活力源になる。レッズは中盤に加えてエスクデロまでも精力的にプレスを掛けて、失いかけていたミッドフィールドを取り戻す。ガンバ、前半は2失点。シュートはゼロ。

ハーフタイムのサポ席は「なんじゃあれ」感。ガンバサポたるもの2失点は慣れっこだからどうということはないし、シュートゼロもそんなこともあるわ、てなもんだが攻撃の形がまるで作れなかった部分については悪いなら悪いなりの「悪いなり」さえないのだから頭を抱えるしかなく意気もまるで揚がらない。とりあえずサイド攻撃がまったく機能していないから監督が何かしら手を打つだろうと周囲のささやきが漏れ聞こえる。

後半は頭から高木に代えて大塚を投入。武井を右SBに入れ、橋本のワンボランチ。攻撃の起点を左に置いて下平からの組み立てが多くなるが、その下平がどうにもこうにも。クロスの質が高いのはわかるがクロスといえばアーリークロス一本やり。レッズのディフェンスが揃い、こっちのFWを捉まえ、視野角を広くとれてクロスを待ち構えている状態でもアーリークロス。サイドをえぐってマイナスのクロスを上げられる状態にあってもアーリークロス。なぜマイナスの選択肢がないのか不思議に思えるほどサイドをえぐらない。正直なところこのあたりで萎えてきた。

そしてとどめは二川から平井への交代。西野監督がゲームを投げたのかと疑ったくらいだ。今シーズンの平井はあり得ないくらい悪い。7月に甲府戦を観た時は判断に迷いがあり、それで上手くいっていないと感じたが、最近はそれに加えて自信も失っている感がある。このゲームでも自分に出されたラストパスを避けたりとFWなのに何をしに出てきたのか分からない出来。たぶんシーズンはじめごろ、ポストプレーを要求されたことに始まっていろいろ見失っているのだと思う。復活させるには勝っているゲームの終盤にカウンター狙い要因として出場させるなど、単機能での要求を手始めにして頭をクリアにし、ステップを踏んで自信を取り戻させていくぐらいしかないんじゃないかな。

そんなわけで平井の投入がもたらしたものはなかった。二川経由でのボールの散らしがなくなったぶんサイド攻撃偏重が減ったぐらいか。それなら横谷を出して橋本を中盤の底から開放したほうがまだマシだったかもしれない。ほどなくアフォンソに代えて川西。このゲーム、アフォンソは積極的だったと思う。しかしそれがチームとしての崩しに結びつかなかった。持ちすぎもあった。サポートが足りないこともあった。ラフィーニャとの息も合っていなかった。総じて連携面で上手くいかず、そのために個人技が有効活用されなかった。残念なことである。

川西が入ったあたりからレッズもへばってきて前半5分の梅崎のミドルシュートと同等のプレーがようやく見られる。あちらが5分で成し遂げたことをこっちは80分かかってようやっと。こんなので勝てるはずがない。最後は形も何もなく遮二無二攻撃を仕掛けて1点を返しはしたが、サポにも歓声上がらず。最後まで我武者羅に攻めていればもしかすると、に縋りながら攻撃するも、90分の悪さをロスタイムの4分で帳消しにしてくれるほどサッカーの神様は甘くない。そんなわけで負け。ナビスコ決勝進出とはならなかった。

ところでゲーム終了後、身内のレッズサポと夕食を摂っていたのだが、その席で披露されたナビスコカップ改善案が可笑しかったので書き留めておく。それはトーナメントで負けたチームの選手は次の試合の運営補助員をするというもの。さらに決勝に至ってはファイナリスト以外の全チームから人を出すこと。とうぜんベストイレブン規定により主力を出さなければならない。そうすると、二川がフェアプレーフラッグの端を持って入場したり、トゥーリオがボールボーイをしたり、前田遼一が担架を運び入れたりするんだそうだ。茂庭がビールの売り子をして、中澤が焼きそばを焼き、遠藤が決勝パンフレットを売る。こんなナビスコカップだとミーハー層からコア層までみんな来たがるし、選手もそんな屈辱に耐えたくはないからナビスコカップはより真剣味のある殺伐としたものになるだろう、とのことでした。可笑しい。

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toto 第504回

ひたすら外れるtoto予想

◇仙台×横浜M
・横浜M:前節は甲府をひねる。得点爆発中。
・仙台:前節は山形に勝利。3列目からの飛び出しだったか。
・予想:横浜M
・結果:はずれ。

◇浦和×新潟
・浦和:前節は2トップに変更して結果を出す。この流れを続ければいい方向へ向かいそう。
・新潟:チョ・ヨンチョルがいないと相手ミスくらいでしか得点できない。
・予想:浦和
・結果:はずれ。
・メモ:ひとつきっかけが見えたからといっていきなり勝つのは無理か。浦和はリハビリ中?。

◇柏×神戸
・柏:
・神戸:神戸は堅守。
・予想:ドロー
・結果:はずれ
・メモ:テレビ観戦。今の柏は攻撃の組み立てが本当に面白い。狭いところでのパス交換で相手をひきつけて、広いところへ。パスコースは必ず2本確保している、パスしたらゴー。基本だけどこれをミスなくやれる。そうしてバイタルの狭く、プレッシャーの厳しいところでレアンドロ・ドミンゲスが決定的な仕事をする。1点目の崩しなんて完璧で溜息さえ出た。ところで神戸が悪かったとかそういった感じではなく、神戸は組み立てこそ拙いもののイーブン状態時には引っ掛けてハーフカウンターを何本も繰り出していた。それがなかなか脅威的な攻撃で、MFの大久保が散らしからラストパスまでお膳立て部分を一手に引き受けている。思えば国見時代の大久保もフィニッシャーというよりは松橋あたりにラストパスをビシバシ通していたのだから、前を向いてプレーできる攻撃的MFのほうが向いているのだろう。攻撃的MFにしては得点能力がありすぎるのでそうは見えないかもしれないが。ただ、神戸にはミスがあったが柏にはなかった。それが先制点の違いになった。決して神戸が悪いわけではなかった。

◇清水×磐田
・清水:前節は大勝したものの相手の自滅感が強かった。むしろ前半に何度も好機を作られたことの方が印象に残った。
・磐田:ここのところ得点爆発中。
・予想:磐田
・結果:はずれ

◇甲府×山形
・甲府:ラインを上げコンパクトにしてハーフカウンターを目指す。前節の横浜戦ではそのラインの裏を執拗に狙われて失点。
・山形:調子が悪く1勝1分5敗。得点力のなさが目に付く。失点も多い。
・予想:甲府、ドロー
・結果:あたり。

◇C大阪×大宮
・C大阪:自慢の3シャドーの機能性が落ちている感じ。代わりに小松などがいい感じ。ACLでG大阪に勝利して意気は上がっているか。乾が離脱。これで調子のいい選手が使われるだろう。
・大宮:イ・チョンスが出場停止でラファエルが前線に上がる。おそらくそれなりに機能するはず。
・予想:C大阪
・結果:はずれ
・メモ:テレビ観戦。C大阪は前半にいいところなく、ハーフタイムで監督に喝を入れられて後半に帳尻あわせをしているそうな。つまり、力はあるけれど気持ち的に緩くて持てる力を発揮できていないということ。最初から気持ちの入る強豪相手にはそれなりにやれるけど、昨シーズンの下位チームに取りこぼす。このゲームもその典型。後半から俄然迫力が出たが、前半はちんたらで眠い展開だった。大宮はピッチ条件を把握した上で、ロングボールをラファエルに預ける作戦で得点を奪うと後半は専守防衛。勝ちきった。金鳥スタは水捌けが悪く田んぼ状態だった。


◇川崎×G大阪
・G大阪:ACL明け。加地と明神は怪我しながら出場。DFは縦ポンに弱い。DFにスピードがない。
・川崎:縦ポン用矢島。スピードタイプのジュニーニョ。パスを通せる中村。
・展開予想:川崎は縦ポン。ガンバは明神が本来の出来でなくセカンドボールを拾えず波状攻撃に晒される。耐え抜くうちに少し前に出られるが、そこでジュニへのカウンターパスが入って失点。さらに前へ出たところを冷静にカウンターを合わせられて失点。ACL疲れで本来の出来ではなくパスが繋がらないまま失点を重ねる。最後に帳尻合わせで一矢報いるものの完敗。
・予想:G大阪(鉄板なので)。冷静にみると川崎。
・結果:はずれ。
・メモ:テレビ観戦。ジュニーニョが負傷ということで展開予想通りにはいかなかったけれど、まあこんなもんだろ。いや、後半15分過ぎからは川崎の一方的な展開だったから2失点ですんだのが幸運。等々力はかなり水捌けの良いピッチだった。それと、川崎は意外と繋いで組み立てるチームだった。


◇名古屋×福岡
・名古屋:ACLでまたもダニルソンが負傷。ケネディの調子も悪いらしい。ただしトゥーリオはよさそう。
・福岡:希望を打ち砕かれた前節。特に悪い箇所が見当たらないのに勝てないのは重症。降格ループに嵌りつつある。
・ゲーム:うまくいかない福岡が腰の引けた状態でゲームに臨むと、名古屋が機能する。名古屋が調子を取り戻すきっかけとなるゲームになりそう。
・予想:名古屋
・結果:あたり


◇横浜C×熊本
・横浜C:全体的にうまくいっていない感じ。ミスを恐れて縮こまり相手にやられてるとは岸野監督。気持で負ければ試合には勝てない。
・熊本:千葉相手にパーフェクトなゲームができたとは高木監督。こちらは状態がいいようだ。
・予想:熊本
・結果:あたり


◇京都×F東京
・京都:前節は一人退場。とはいえ低迷の原因は得点力不足。ブラジル人が2人いて取れそうで取れないのは、どちらか一人が好き勝手やっているからだろう。安定した得点力を期待するのは難しそうだ。
・F東京:蓋が外れて前節はそれなりに良かったらしい。田邉草民がよかったとか。あとは連携や熟成の部分かも。
・予想:ドロー
・結果:はずれ

◇札幌×岡山
・岡山:失点多し。得点は1試合に1得点くらい。失点によって勝ち点を失っているチーム。
・札幌:得点力不足。失点は少ない。
・予想:ドロー。
・結果:はずれ

◇湘南×草津
・予想:湘南
・結果:あたり

◇北九州×富山
・予想:ドロー
・結果:はずれ


◆結果
あたり:4
はずれ:9

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toto 第503回

はずれだらけのtoto予想。

◇磐田×福岡
・磐田は個人頼みの色が強い。中盤の若手選手のパフォーマンスにムラがある。
・福岡はいいサッカーをしている。狙いどころも的確だし、トレーニングもされている。ゴール前での迫力もある。勝ててないのが不思議なくらい。
・磐田に比べると福岡のほうがよくトレーニングされており、チームになっている。松浦と成岡の奮起にも期待。磐田は前田にいかにしてボールを入れるか。もっと言うと、駒野をいかにフリーにしてボールを入れさせるか次第な感じ。
・予想:ドロー
・結果:はずれ。前田爆発の条件がわからん。ここ3節で11得点と爆発中。福岡は7連敗。前節と前々節は悪いなりに手応えがあったけれど、この敗戦で本格的な負のループに陥るかも。


◇横浜×甲府
・横浜は強いのかそうでないのか判然としない。好調の広島には負けた。不調の清水、名古屋とはドロー。同じく不調の鹿島、浦和には完勝。福岡に辛勝。ここ2節に限ると福岡に辛勝、広島に負けか。これは新システムの穴を突かれ始めたと見るべきだろう。得点はどこからでも取れる。
・甲府はよくわからない。まだまともに見たゲームがない。ハーフナーが3得点と好調。
・甲府はハーフナー次第と考えると、横浜DF陣とは分が悪いかもしれない。横浜はなんだかんだと点は取るからそこは期待できる。
・予想:横浜
・結果:あたり。甲府はハーフナーを抑えられてダメだったとか。


◇名古屋×柏
・名古屋は増川も負傷でレギュラーDFがいなくなった。これで金崎、トゥーリオ、増川、ケネディくらいが欠場かな。ダニルソンは戻ってきそうな感じ。
・現在のチーム力は柏の方が上かな。ネルシーニョにもブレはないみたいだし。
・予想:柏
・結果:はずれ。テレビ観戦。名古屋はトォーリオが復帰。これで守備が堅くなり、攻撃にまで絡んでいいチャンスを作っていた。柏は再三再四おしかった。柏の評価は変わらない。名古屋はダニルソンとトゥーリオ復帰でずいぶん陣容が整ってきた。ダニルソンがまだ本調子ではなさそうだが、守備力はほぼ回復したとみてもよい。ダニルソンは夏場から調子をあげてきそう。
・メモ:柏は狭いところで繋いで広いところへ。アタッキングサードでのパスはかなりチャレンジしてくる。
・メモ:名古屋は攻撃の厚みに欠ける。トゥーリオが上がってきたときは怖い。吉田は交代直後に負傷交代。千代反田も負傷退場。


◇G大阪×新潟
・新潟はチョ・ヨンチョルと菊池がダメくさい。ブルーノ・ロペスもわからない。前節はヨンチョル、ブルーノ欠場でシュートは1本。
・G大阪は明神と加地が先発復帰で安定感が戻るだろう。スンヨンのところが穴だからミシェウに徹底的に突かれて失点はしそう。
・G大阪のデフォルトで失点はするだろうから点の入るゲームにはなるだろう。しかし新潟はその先に続きがなさそう。ガンバのほうが得点力はあると考えてよし。
・予想:G大阪
・結果:あたり。テレビ観戦。ガンバは左SBに武井を起用。これで穴はカバーされた。ガンバが2点目を取れずに苦しんでいると、DFのミスで失点。帳尻は合わせたけど無失点で抑えるべきゲームだった。新潟は後半に戦い方を変えてからよくなった。
・メモ:G大阪は宇佐美が吹っ切れて積極的な姿勢が戻ってきた。流血退場の二川は大丈夫そう。山口が肉離れで内田と交代。
・メモ:新潟は繋いで崩すのはダメ。蹴って裏を狙ったり相手ラインを揺さぶることでブルーノのスピードが生きる。引かれると辛そう。


◇神戸×広島
・ボッティ一時帰国。でも前節はベンチスタートだったのか。神戸はシュート精度の低さが低い得点力になっていたみたいだから、チームとしてはやれてる。
・広島は森脇と李が出場停止。
・李が抜けても寿人がいるから広島のパフォーマンスはそれほど落ちないとみる。神戸は爆発するときはするがそこまでが問題な感じ。
・予想:広島
・結果:はずれ。神戸は7試合で4失点という堅守。広島はこのうえ森崎浩が発熱で出場できなかったとか。


◇浦和×鹿島
・鹿島は大迫、コウロキの2トップがあまりプレスをかけないらしい。あと前節はACL疲れも考慮。小笠原が先発落ち?パフォーマンスが悪いらしい。
・浦和は相変わらずバラバラらしい。マルシオと柏木がポイントになる。
・監督としての手腕は明らかにオリベイラの方が上。チームを修正してくれば鹿島が勝ちそう。
・予想:鹿島
・結果:はずれ。一瞬チャンネルを変えたときに2-0だったから余裕と思っていたら、最後はドロー。どうやら浦和は2トップにすることでモビリティーが上がり、マルシオが生きたらしい。


◇山形×仙台
・仙台は魔法の効果が弱くなっている。そろそろ負けもあるだろう。
・今現在の攻撃力なら仙台。ただし山形が堅いのも事実。
・予想:仙台
・結果:あたり。後半のみテレビ観戦。仙台は前節、前々節の反省を踏まえてゲームのクローズを考えるようになった。ロスタイムドロー劇場はひとまず閉幕か。
・メモ:山形はパス精度が低く最終パワープレーがうまくいかない。


◇大宮×清水
・清水の悪さは想像をはるかに超えているらしい。守備も攻撃も。が、前節に結果を出した小野や高原が先発となれば変わるかもしれない。
・大宮は現在4戦負けなしか。
・ゴトビ次第といったところ。伊藤のワントップにこだわればまたも負けだろう。
・予想:大宮
・結果:はずれ。テレビ観戦。ゴトビが変えてきて大成功。だけど前半はアンカーの両脇からサイドをさんざん破られていたからまだ信用ならない感がある。大宮はホームでの勝利なし。イ・チョンスが退場で次節出場停止。
・メモ:大宮は4-2-3-1。ラファエルが左MFで得点力とポスト能力が生かされていない。さりとて左MFに適任がいるわけでもなし。上田康太がゲームメイクしきれていない。イチョンスや藤本が下りてきてボールを受け、攻撃を組み立てる感じ。
・メモ:清水は4-1-2-3?アンカー村松の両脇が課題になる。小野とアレックスだと小野が下がり気味になるが、守備力がさほどあるわけでもない。また昨シーズンだと小野は徐々にスタミナが持たなくなる。元気いっぱいにやれるのは夏まで。


◇富山×草津
・よくわからないが、調子としては草津?
・予想:草津
・結果:あたり。あてずっぽう。


◇鳥取×水戸
・水戸は4戦勝ちなし
・鳥取は前節シュート数は多かったが無得点。得点力に課題。
・予想:ドロー
・結果:あたり。これもあてずっぽう。


◇栃木×愛媛
・よくわからん。調子を見て栃木かな。
・予想:栃木
・結果:はずれ。愛媛の勝ち。


◇北九州×京都
・北九州は安定しない。得点力が低すぎるかんじ。
・京都はどうもピリッとしない。こちらも得点力に難を抱えている感じ。
・予想:ドロー
・結果:はずれ。ロスタイムに北九州が得点。


◇F東京×湘南
・高松負傷離脱。高松とセザーが蓋だったから意外といいほうに転ぶかも。
・予想:F東京
・結果:はずれ。


◆結果
あたり:5 はずれ:8
ひどいもんだ。
まじめに予想した中で当たったのはたったの2つ。
今節の傾向。清水と浦和はチームを変えて上手くいった。名古屋は復調気配。F東京はそれでもダメ。

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toto 第502回

最近、またtotoをやっている。第502回の予想と結果。

◇仙台×磐田
・仙台は魔法がそろそろ切れてきたが、堅守。
・磐田は山形相手に前田が復活。
・ゲームの入りにアクシデントがないと四つ。磐田の攻撃力、仙台の守備力。仙台の攻撃力、磐田の守備力を考えると仙台がやや有利か。
・予想:ドロー
・結果:あたり。テレビ観戦。3-3のハイスコアゲームになるとは思わなかった。仙台は思ったよりも攻撃力がある。先制点は分厚い攻撃の末のものでよく攻めきった感がある。よくトレーニングされているチーム。磐田は3-5-2に変更して駒野が前に出られるようになってチャンスが増した。ただし、攻撃力は個人頼みの部分が多く崩せる形がない。

◇山形×大宮
・大宮は新潟戦では最後がうまくいかなかった模様
・山形はFWに難あり。得点力不足が深刻。
・大宮の攻撃力と山形の守備力なら山形の守備力。山形の攻撃力と大宮の守備力なら大宮の守備力。組み立て能力なら大宮。大宮のほうが有利も得点シーンが浮かばない。逆に山形はセットプレーからの一刺しがある。
・予想:山形
・結果:はずれ。大宮有利を素直に反映すればよかった。

◇清水×神戸
・清水はいまだに流れからの得点なし
・神戸は堅守も得点力不足。
・清水の攻撃は思ったよりも深刻。と思いきや神戸の得点力も惨憺たるもの。
・予想:ドロー
・結果:はずれ。得点力不足の神戸が5点も取るのだから清水の状態はそうとうのもの。

◇新潟×柏
・新潟はチョヨンチョルが欠場。
・柏はよく訓練されている
・予想:柏
・結果:あたり。順当。

◇広島×横浜
・広島は水本、中島、青山が前節負傷
・横浜は力はあるが、安定して発揮できない模様
・広島の戦力ダウンはかなり大きい。横浜は大崩れしない。
・予想:横浜
・結果:はずれ。横浜は安定しないな。個の力に頼る面が大きいということだろう。評価を改めなければならない。広島についてよく考えれば水本は今年からの戦力で、青山も昨シーズンは後半になって復帰した選手だから、いなくても広島のサッカーが崩れることはないのだった。来節は李と森脇が出場停止。

◇甲府×名古屋
・名古屋はダニルソン復帰?
・甲府はいまだ勝ちなし
・ダニルソン復帰は大きい。甲府でダニルソンを攻略する画が浮かばない。
・予想:名古屋
・結果:はずれ。今度は増川が負傷とか。ダニルソンが戻ってきたが、レギュラーCBがいなくなった。

◇浦和×C大阪
・浦和はエジミウソン、マルシオが死んだ状態。
・C大阪は火曜にACL。疲れは残るものの大勝で勢いはある。
・浦和の状態はかなりやばい。C大阪の方がよさそう。
・予想:C大阪
・結果:はずれ。スコアを見る限りセレッソが圧倒していたようだが。意外にもまだ1勝もしていないのか。総得点数が4だから、得点力不足か。前節の仙台戦もおしてはいたが決まったのは後半ロスタイムだったところをみると、前線の連携不足か。

◇福岡×G大阪
・G大阪は水曜にACL。雨天ゲームで疲労は大。
・福岡は5連敗。前半はいいが、後半にペースダウン。
・G大阪が老獪なサッカーで後半勝負に持ち込めばG大阪の勝ち。福岡が先手を取れば福岡の勝ち。
・予想:G大阪
・結果:あたり。G大阪は個の力で勝ちきった。サッカー自体は福岡のほうがよかった。左から作られ、右に振られるとスンヨンが居ない不思議。福岡の末吉はいいボランチだな。

◇川崎×鹿島
・川崎は連携がよくない、らしい。
・鹿島は安定しているっぽい
・予想:鹿島
・結果:はずれ。鹿島が苦しんでいるな。4試合で勝ち点4。失点10が多い。メンバーは昨年と大きく変わらないから岩政や曽ヶ端の衰えがあるかな。特に曽ヶ端は前節も被って失点していたようだし。鹿島の評価も少し下げたほうがいいかも。

◇草津×F東京
・戦力からいけば圧倒的にF東京もF東京は未だにパフォーマンスを発揮できない模様。
・予想:F東京、ドロー
・結果:はずれ。J2の事情を知らないからなんとも言えないが、草津は数年前に比べると強くなっているのかな?F東京系のブログを眺めていると、どうも大熊監督じゃ駄目くさい。監督交代まではドローか負けでもいいかもしれない。

◇京都×富山
・京都は徳島に破れる
・富山はF東京に破れるもいい勝負。
・予想:ドロー
・結果:あたり。まぐれ。

◇札幌×鳥取
・札幌の得点力不足は深刻
・予想:鳥取
・結果:はずれ。得点力不足は解消されたらしい?

◇千葉×岡山
・格付けからいえば千葉
・予想:千葉
・結果:あたり。スコアを見るとシュートとCKが圧倒的に千葉。


◆結果
あたり:5 はずれ:8
ぜんぜんだめ。J1の9試合中で3試合しか当たらないのはひどい。
神戸、広島、名古屋、鹿島が意外だった。

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AS狭山×湯郷ベル

近場の鴻巣陸上競技場で女子サッカーの試合「AS狭山×湯郷ベル」があったので見に行った。
湯郷のほうが格上であることと、湯郷には日本代表の宮間がいることぐらいしか知らなかったが、ゲームは楽しめた。

湯郷は4-4-2だけど、中盤は20番がアンカー固定であとの3人が攻撃にかかるのが基本。この20番がなかなか良くて、ダニルソンとは言わないまでも明神並みの働きをしていた。すなわちDFラインからの組み立てを助け、ボールを捌き、ボールを奪い、こぼれだまを回収する。こんな選手がいるとチームは非常に助かる。彼女がいるから湯郷は攻撃サッカーができる。

そんなわけで湯郷は攻撃に人数を掛けることができていたが、AS狭山のほうも非常にコンパクトな4-4-1-1で守備に人数を掛けていたためなかなか破れない。

狭山の意図としてはガッチリ守って、ワントップにボールを預けキープに期待といったところだけど、これが上手くいかない。ワントップの10番はタッパがあり、身体も強そうだがポストプレーヤーというよりはストライカータイプといった感じ。また、狭山は守備的でもあったためサポートの速度も人数も足りない。

湯郷はたぶん意図的だと思うが前半に数度ラインを落として中盤を間延びさせ、狭山の陣形が広がったところで攻撃をつなげる。ただし、1度目は間延びしたアンカーとDFラインの間を使われて逆に狭山の攻勢を呼び込む羽目になる。狭山としてはこの流れのCKでなんとか点を取りたかったところ。

湯郷の先制点は従来の攻め手に加えて左サイドバックの攻撃参加で狭山の意識をサイドに惹きつけておいて、ファーへのクロス。狭山のDFがみんなボールウォッチャーになるというお粗末さで8番がフリーで決める。

そしてその直後に湯郷の追加点。失点した狭山が前に出てDFと守備的MFの距離が開いたところ、ちょうどそのスペースを使われて2点目。

狭山は7番が単騎で突っかけるが、持ちすぎだったりサポートがなかったりで効果的ではないまま前半終了。

狭山は後半頭から選手を2人交代。並びを4-3-2-1に変えてワントップのサポートを増やす。湯郷はアンカー1人でシャドーの2人を見なければならないため、狭山の攻撃が回りだすものの数度のチャンスを逃すと、湯郷は宮間のポジションを落としてきてセカンドボールのケアに当たらせる。

湯郷は宮間のポジションを下げたことで前への迫力が減少する。しかしながらポゼッションは圧倒的に湯郷で、狭山には得点を奪う手だてがないなあと思ったところでFWの交代。

ここから狭山はFW2枚とMF2枚の合計4枚を前線に張りつかせるも、後ろから繋ごうとする。放り込めばいいのに、放り込めば何かが起きるかもしれないのにと思っていたところ、攻勢に出て前掛かりになった湯郷のボールを最終ラインで奪い、素早くフィード。湯郷DFがもたつくところを狭山の10番が攫ってゴール。

ここからはイケイケの狭山とガッチリ守る湯郷。女子サッカーのいいところなのかどうか、こういう展開でも湯郷は試合を壊す方向に持っていかない。それだけにあわやのシュートを打たれたり苦しむわけだが、最後は湯郷が守りきってタイムアップ。

女子サッカーを見たのはずいぶん久しぶりだけど楽しめた。男子よりもプレースピードが遅いぶん、見ている側も思考する時間に余裕があり、プレーの意図や先の展開を予想しながら観戦できる。単純な観戦者から脱皮するときの第一歩としていいのではないか。

気になった点としては両チームともDF個人の足元が不安なところ。湯郷の2点目、狭山の得点のいずれもDFのトラップミスからで、守備的MFを引きつけて組織で守っているぶんには大過ないが、味方との距離が少し離れると失点につながる。

個人的に気に入ったのはやはり湯郷の20番。レアルマドリーのマケレレ、ガンバの明神、名古屋のダニルソン。攻撃サッカーを支える中盤の底。前線が後顧の憂いなく攻撃に掛かれるのは、ここの安定あってこそ。このゲームでは特に目覚ましい活躍した選手がいるわけでもないから、MVPには20番の高橋悠選手を推したい。

そんなこんな。

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プランどおり

武蔵野線や埼玉高速鉄道に乗るとレッズも人が減ったなあ、と一抹の寂寥感を覚える。2006年からしばらくはギチギチの満員電車だったが今や余裕の電車になっている。浦和美園駅から埼玉スタジアムへ続く道にしたところで同じで、絶え間なく続くレッズファンの隙間を縫って歩いていたのが、時折大きなスペースなど散見される。部外者目線からするとフィンケ監督のサッカーは間違っていないと思うし、あとはアタッキングサードの部分が上手くいっていないだけだから核弾頭のようなFWを一人獲得すれば大方解決すると思うが、成績が着いてこない現状では観客減もやむをえないのだろう。今が堪え時かな、とも思う。

最近のレッズの試合を見る限り、ガンバにとって怖いのはエジミウソンとサヌの2トップ。サヌのあの筋肉毬のような身体でぶつかり合いに持ち込まれるとガンバのDFではきつくなる。よしんば耐えたとしても、エジミウソンがこぼれ球の近くにいると万事休すだ。と、そう考えていたので2トップがエジミウソンとポンテの発表で少し安心する。ポンテを守備のタスクから解放することで、より決定的な仕事をしてもらおうとの意図なのだろうと理解、したつもりだった。

ガンバの方は最近のトレンドそのまま。ボランチ4枚をMFに起用して、先ずは相手の攻撃を徹底して受け止める構え。後半、敵に疲労が見えてきた頃に登場する佐々木やルーカスで得点を奪う作戦だ。

試合のほうは予想通りの構図。レッズが攻めてガンバが守る。ガンガンDFラインを上げてスペースを狭くしプレスを掛け続けるレッズに対して、そのラインの裏を狙い続けるガンバ。ただ、レッズのほうは多くの場面でポンテがMFの位置まで引いてボールに触りたがるため、エジミウソンが孤立気味だったりFWの位置が曖昧になったり。またボールサイドへの人数の掛け方が半端ないためオーバーペース気味。ガンバにしてみれば前半無得点プランさえ完遂できればしてやったりの展開。その中で元気だったのがレッズの高橋。右に左にポジションを変えながらクロスだったり突破だったりシュートだったりと攻撃の随所に絡んでくる。彼のバーに嫌われたシュートが入っていれば、あるいは負傷さえしなければまた違ったゲームになったのだろうが、その後に交替。高橋が退いてからレッズは急速にダイナミックさを失い、輝きが色褪せていく。ガンバの守備ブロックが余裕を持って応対し、前半はそのまま終了。ガンバとしてはプランどおりに事が運び、お楽しみの後半となった。

お楽しみはいきなりやってきた。後半開始に選手交替がなかったにもかかわらず、後半はガンバの得点から。遠藤が抜け目なくというか、橋本と示し合わせてというか、橋本が1のパスを出したときからそろそろと動いていた遠藤が武井のリターンパスの瞬間にダッシュ。橋本のスルーパスがボールウォッチャーになっていた平川の裏に走りこむ遠藤の足元へ綺麗に通り、勝負あり。安田の興梠への対応を見ているかのようなシーンだった。

これでレッズは攻めるしかなくなり、ガンバのカウンター狙いはいっそう鮮明になる。ただ、レッズの攻撃は煮え切らない。ペナルティエリアの外側まではボールを運べるが、そこからグダグダと手数をかける。狭いところで繋ぐもののガンバのDFを崩しきれるわけでなし。今シーズンの万博か昨シーズンか、エジミウソンに決められたときは左右左だったかその逆だったか、とにかくアタッキングサードで振って振って揺さぶることでゴール前に穴を開けられたと記憶している。また、他チームとのゲームを見てもレッズのいいときはそうやってペナルティの幅を有効に使って得点していたはず。このゲームのように遮二無二突っかけたり、狭い狭い隙間を縫ってのワンツーではなかなか決まらない。やられたと思ったのはポンテのFKにサヌとエジミウソンが飛び込んだシーンと柏木のミドルくらいか。

そうこうしているうちに時間は流れ、ガンバはイグノからルーカスへ、武井から佐々木へとチェンジ。そして疲れた敵に止めを刺すべく送り込まれた二人がきっちりと仕事をする。得点はCKからルーカス。このゲーム、レッズのCKへの対応は開始当初から怪しかったがここでとうとう決壊した。これでゲームは決まった。2-0でガンバの勝ち。

ガンバのプランどおりに運び、破綻なく滞りなく完遂したゲームだった。こういうのは珍しい。ゲーム後の記者会見で西野監督は「これはガンバのゲームではない」と発言したそうだが、必ずしも調子の上がりきらない中でこういった戦い方でもきっちり勝ちきるのが強いチームだと思う。今シーズン優勝を果たした名古屋はまさにそれを実践できたからこそ独走できた。ただ、ガンバがこの域に達したのは遅きに失した感がある。もう2~3年早くやれていればもう2,3タイトルを取れていたかもしれない。

ところでこのゲーム、途中から武井のプレーを追いかけて見ていたが、彼はいぶし銀だった。最初はなんだかちっともプレーに絡んでいない感じだったから追いかけ始めたのだが、ポジショニングがよく、繋ぎ、サポート、フィルタリングといった役割を地味に確実にソツなくこなしていた。スルーパスも一本通したし、先制点にも絡んでいる。守備にベースを置いた万能型MFに進化途上といった感じだった。明神の後継者かと思っていたが、むしろ橋本の後継者なのかも。

試合が終わってすぐに名古屋優勝の一報を知る。まあ、可能性はクビの皮一枚しか残っていなかったからサバサバしたものだ。駅へ向かうレッズサポーターたちもいつもはあーだこーだと議論しながら歩いているが、今回はさっぱりした感じ。

一日明けてレッズだが、フィンケ監督の身辺が騒がしいようだ。個人的な感想としては特にフィンケ監督に問題があるようには思えない。このゲームでもそうだったが、決めるべきところで決められないのと、崩し方に工夫が足りないのが問題であって、そこは監督ではなく選手の問題ではないかと思う。フィンケのサッカーは少しのきっかけで大輪の花を咲かせそうな魅力があるだけに、この時点でチームの再構築はもったいない感が漂う。レッズフロントはマスコミやらサポーターやら各種関係者に左右されがちなようだから、GMに名古屋の久米氏や元千葉の祖母井氏のような人材を迎えた方がいいのかもしれない。

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大阪ダービー

今回の大阪ダービーは燃えた。たぶん今までのどんなダービーよりも燃えた。なにしろJ2上がりのセレッソがガンバより上位で優勝争いに加わっている点。ガンバの王様になるはずだった若者が出奔しセレッソのタクトを振るっている点。落日の気配が濃厚なガンバに対して旭日の勢いのセレッソ、強いほうの大阪だったはずが今や弱いほうの大阪と嘲られている現実。2005年以来タイトルホルダーとして実力と実績を示し続けてきたガンバだが、この一戦に負けようものならその全てが過去のものとされかねない大阪の気質。そして何より、セレッソのほうがサッカーの内容でも面白い現状。ガンバにとってこの一戦はプライドを賭けて臨み、セレッソを凌駕し、何としても勝たねばならない。シーズンの中のたかが一試合ではあるが、タイトルの掛かる試合と同じくらい重みのある戦いだった。そしてそれだけの気概を以って臨んでなお、今のセレッソには完敗を喫するかもしれない危機感と恐怖感があった。ガンバはチーム、フロント、サポーターの全てが危機感と緊張感を共有してセレッソに挑んだ。

そのガンバの危機感がゲーム開始直後からセレッソを圧倒する。2分には安田が意表を突いて相手DFラインの鼻先を通る位置に低く速いクロスを入れ、ボールウォッチャーになったところでルーカスから宇佐美へ渡ってゴール。12分のFKでは高木を警戒させておいて後ろから飛び込んできた中澤のヘディングゴール。これでガンバは圧倒的優位に立つ。しかし、前半20分を過ぎたあたりからセレッソがペースを掴む。

その中心はやはり家長。セレッソはマルチネス、アマラウからの縦パスが通らず前線での基点作りに苦労していたが、セレッソの将軍、家長が低い位置からボールを持ってドリブルを開始するとガンバは止められない。無人の野を進むかの如くスペースからスペースへボールを運び中盤の低い位置とバイタルエリアを結んでしまう。その動きに合わせてサイドバックも高い位置を取り、ガンバは左右正面、全局面に渡って後退を余儀なくされる。2バックを残して全面攻勢を掛けてくるセレッソは確かな技術でガンバがボールを奪う寸前でさらりと味方へ渡す。右から左へ、左から右へ。人数を掛けながら左右のサイドを押し込み、ガンバの中央ブロックが手薄になったところで中央突破。ガンバは走らされ、走らされ、セレッソの勢いのまま前半の40分が過ぎ、ハーフタイム前の失点すら覚悟したところで事件がおきる。

セレッソのCKでガンバの高木がファールを犯したらしい。主審によって高木にイエローカードが出されたが、主審としては蹴る前のファールとの認識だったらしい。CKの蹴り直しを命じたが、これをPKと独自解釈したセレッソのアドリアーノがペナルティスポットにボールを置こうとしたところ、中澤がボールを奪おうとし、それに対してアドリアーノが小突いた。当然アドリアーノは軽くやっただけなのだろうが、そこは中澤。男優賞ものの演技で倒れこみアピール。しかもアドリアーノの行為は第4の審判にばっちり目撃されており一発レッド。現象としては以上であるが、これをどう見るか。

正直なところアドリアーノが残念としか言いようがない。ゲームはセレッソの流れで、しかもガンバのDFにカードが出たのだからそのままCK蹴り直しでも得点の入るチャンスは小さくなかったはずだ。しかし、そこで混乱を起こすことでガンバにハーフタイムへ逃げ込めるだけの余裕を与えてしまったのは、たとえ判定がレッドではなくイエローであったとしても稚拙な行為だったと言わざるを得ない。

前半のうちに2点リードし、相手は10人。ガンバとしては願ってもない展開で後半を迎えるが、これくらい余裕があるときの方がかえって怖い。と思っての後半立ち上がりだったが、意外に攻めてルーカスが3点目を奪おうかというシュート。これで趨勢が見えたと思ったか宇佐美に代えて平井を入れる。ガンバとしてはカウンター狙いの態勢の切り替えたが、この直後セレッソの攻撃に晒される。FKのクリアボールを拾われ、入れられたクロスをルーカスがヘディングクリアしたのだが、かなり余裕を持ってクリアしたわりにボールのコントロールをしっかりとできていなかった。ルーカスがインパクトした瞬間に乾がボールの落下地点に走りこみトラップしてミドルシュート。これは藤ヶ谷もどうしようもない。しかしどうかしようがあったのは次の失点。右サイドからのクロスをまさかのポロリ。これを詰められ後半10分に同点。

ただ、ここからガンバは上手かった。いや、ガンバはというよりも遠藤の老獪さが素晴らしかった。セレッソのペースに乗せられて速いテンポでのカウンターの打ち合いになりそうなところできっちりゲームをコントロール。落ち着いてDFラインを上げさせてカウンターのケアをした後で、一人少ないセレッソの穴を探るように左右にボールを散らして数的優位を最大限生かす。前半とは攻守逆でガンバがセレッソを守備に走らせる。その中から安田のシュート、平井のシュート。後半立ち上がりのルーカスのシュートとあわせて3本でバーに阻まれる。今日はツキのない日かとも思ったが、遠藤は相変わらず安心の手綱さばきで攻撃を作って、3点目を決めたのは安田。意外なことにJでは初ゴール。ナビスコやACLなどで何度も見ているからリーグでは初というのはオドロキだった。

3点目を取って以降も概ねガンバがゲームをコントロールする。セレッソで怖いのは家長のドリブル。ここが始まりとなって流動的な攻撃に繋がっていくため、なんとしても止めたいが武井がなかなか抑えきれない。また乾や清武のドリブルに対して安田や二川が一発で飛び込んでいってはひらりと交わされ大ピンチを招いたりと無様なシーンも頻出。くわえて交替出場の平井は動きに精彩を欠き、感じて抜け出せばカウンターチャンスというシーンを悉くフイにする。佐々木もドリブルで相手ゴールに迫りたいところを外へ外へ追い出され、最後は香車の如き狭い狭い縦ラインしか残されていなかったりしてゴールからは程遠い。ただガンバは数的優位を生かしてゲームをコントロールし、40分くらいからは危なげなくクローズして勝ちきった。

正直なところセレッソは強かった。いちばん厄介なのが家長。家長のドリブルは止めようと思っても止められない。しかし、あのパフォーマンスでも精彩を欠いていたと言われるのだから普段はどれだけのプレーをしているのか想像もつかない。とにかくスペースを繋ぐのが抜群に上手く、スピードがあるわけでもないのにバイタルエリアに入り込まれ起点を作られてしまっている。また、2バック+アマラウを残して全面攻撃にかかったときのセレッソは右に高橋と乾、左に丸橋と清武、中央に家長とドリブラーがずらり並んで止めづらいうえに乾、清武、家長はポジションチェンジを自在に交えてくる為、マークも外れがちになる。超攻撃的サッカー時代のガンバとはまた違った魅惑的攻撃をやっている。実際、前半の20分~35分は完全にお株を奪われた状態で、むしろセレッソの自在さに釘付けとなった。

ガンバは勝ち難きに勝つチームになった。遠藤、橋本、明神といったサッカーをよく知るベテラン達は難しいゲームなら難しいゲームなりの勝ち方を知っている。この大阪ダービーでは同点に追いつかれた後も相手の勢いに呑まれることなく数的優位を最大限生かして逆にセレッソの攻勢を殺ぎ、じっくり攻め立ていった。中盤が揃わないとき、ピッチ状態が悪いとき、引き篭もられたとき、数的優位のとき、それぞれの状況とゲームの流れに応じてやり方を変えて勝ち点をもぎ取れる大人のチームになったきた。これをクラブの財産として継承させられればガンバは安定した強豪になれる。とりあえず二川にはぜひともこのあたりの洞察力を磨いて欲しいものだ。

このゲームは大阪ダービーだったがセレッソには少し酷な条件だったかもしれない。ガンバはフロント、チーム、サポーターが三位一体となれたがセレッソはたぶんそうではなかった。特に先発メンバーに関しては、セレッソを背負っての大阪ダービー経験者はひとりもいない。畢竟、大阪ダービーに掛ける熱だとか意地だとか、そういった異様なテンションの経験もないはずで試合開始直後に呑まれてしまったのは仕方のないことだと言える。ただ今回はこれで済んだが、再来年あたりにはどうなっているか。セレッソがこのまま発展すれば立場が入れ替わっている可能性はじゅうぶんにある。

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プロレスサッカー

梅雨が明けたのかどうかは知らないが、前週までの雨はすっきりと上がって快晴。変わって照りつける日差しがうなじを痛いほどにたたく。

ガンバ大阪は商売が繁盛しているらしい。ここのところ万博での観戦は常にメインスタンドかバックスタンドで、基本的にチケットが取りにくくなっている。しかも今回は入場した時点でホーム側満席だからよほど大勢が開門と同時に入場したと見える。スタジアムの外、美味G横丁の盛況はいつものことだが、いつものキッズコーナーには体育館の半分ほどもある大きなテントがあって、何かと覗くとパナソニックのバスケ選手が子供たちと3on3をやっていたりして、ガンバを中心としたこの地域のスポーツ文化が万博を基点に浸透しつつある様子が見て取れる。

入場してまずはホーム側で空き席を探すものの、最上段の手すり際の立ち見場所さえも確保できない満場ぶりなので、アウェイ側へ回り、ファミリー間の空き席に滑り込ませてもらう。行き掛けに購入した本を読みながら両隣の家族の会話を聞いていると、両方ともが年に一度来るか来ないかといった感じらしい。右隣家族のおばあちゃんはセレッソの土地柄をくさし、レッズの応援をこき下ろし、タイガースの応援は下品となじり、それにひきかえ北摂のガンバは上品と孫に言い聞かせている。京都と大阪の中間に位置するこのあたり特有の気質だ。左隣家族の父親はレッズはあんなに旗があるのにガンバにはちっともないとか、レッズには全国行脚するサポーターがついているなどとぼやきともつかない説明を息子にしている。いずれにしてもW杯帰りの遠藤のプレーを一目みたいといった行楽気分で、こういった人達に足を運ばせるのがワールドカップ効果なのだろう。

ゲームの方は周知のとおりである。レッズが先制し、ガンバが追いつき、逆転し、退場者が出て必死に守るも後半ロスタイムに追いつかれ、しかしてラストプレーで再び突き放してホイッスル。しかも決勝ゴールを決めたのが遠藤。そんなジェットコースターのようなドラマのような、ぞんぶんに感情移入してしまう展開と幕切れで大興奮のエンディング。両隣の家族ともスリリングな映画の後に見せるような、実に晴れ晴れとした表情で帰っていった。

ガンバは良くも悪くもいつも通り。ただ明神のところでボールロストするのはいただけない。また平井は一本決めたかったところ。三度の決定機を悉く外してしまった。あと中盤の連動性のあたりをみていたのだけど、橋本は遠藤がいると抜群に機能する。ポジショニングといい、走り込むタイミングといい、ピタリピタリと嵌る場所に現れる。この遠藤-橋本ラインが機能し始めてからガンバが主導権を握れた。そしてラストプレー。後半ロスタイムに同点にされても下を向かず、ゴールを奪いにいくべく素早くセンターサークルへボールを置き、攻めきって得点したのは素晴らしかった。ここは気持ちの勝利だった。反対にレッズはあの局面、同点で満足したところでガンバの気迫に押し切られた。

レッズのほうだが、サイドから崩したい意図は理解できるし実際その形でガンバは失点もしたわけだが、ポイントゲッターがエジミウソンだけなので全体的な怖さがそれほどない。また局面によってはセンターバック2枚とアンカー1枚を残して中盤の厚い攻めの形を作るものの、肝心の中盤をほとんど支配できていない。しかしなんと言っても厳しいのはセンターバック。テクニックについていけない坪井とポジショニングの悪い山田。そして連携不足のこのコンビ。試合平均1得点はできそうなチームなのに平均2失点を見込まなくてはならない感じ。おまけに両サイドバックがサヌと平川じゃねえ。それから、繰り返しになるが、最後の場面。あそこの同点で満足したのが敗因だろう。ガンバの選手はさっさとセンターサークルに戻り、残り数プレーに掛けていたがレッズの選手はちんたらとしていた。意識の差が勝敗を分けた。

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鹿島戦雑感

鹿島には昨シーズンの第33節、ガチでぶつかって1-4と木っ端微塵に粉砕されたあのゲームが強烈な印象として残っている。やりにくいチームだ。誰を抑えれば勝てるというチームではないし、どういうフォーメーションが相性よいとかそういった問題でもない。勝てる要素を見出しにくく、もし勝てるとすれば宇佐美が当たったときだろうなと、どこまで17才に背負わせんねん的な気持ちでゲームに臨む。

スタートフォーメーションは最近よくやってる3-5-2。まずは守備からという布陣だ。ワールドカップ中断まではこの布陣をスタートにして凌いでいくつもりかもしれない。FC東京戦との違いは武井と大塚が外れて遠藤とルーカスが入ったこと。ちょうど前節後半の布陣だ。FC東京が相手だとこれで劇的にチームが変わったが、鹿島相手だとこれでもやや分が悪いと感じるくらい。両ウイングバックが高いポジションを取らないと中盤で後手を踏むし、かといってウイングバックの裏を取られると相手の攻勢を呼び込むことになるし、やっぱバランス悪いなーとかなんとか。

相変わらずマルキーニョスはエグい。ガンバでいえばルーカスのような役どころで、ルーカスよりも勤勉かつ決定力がある感じ。くさびを貰いに動くタイミングが秀逸で、フリーでボールを捌くシーンで基準点になってるなあなんて見とれていると、今度はコウロキが3バックの脇腹を突いてくる。鹿島の攻撃陣相手にCB2枚じゃ守りきれないので3バックです、という判断は悪くないけどここに人数を割くと前線が苦しい。しかもゴール前に3枚張り付かせて引きこもってなお藤ヶ谷のビッグセーブや相手のシュートミスに助けられる状況じゃお先真っ暗、いつまで3バックを続けるんだろという気になってくる。

前半ロスタイムの失点に鹿島のゲーム運びの上手さが表れた。このゲームCKであの布陣は最初の1本目とあのシーンだけ。前半のそれ以外は別の布陣を使って1本目と同じ狙いどころ。そうやってガンバの守備陣を慣らしたところで布陣を戻し、ただし別の狙いどころで蹴ってきた。ガンバの守備はその小さなトリックに引っ掛かった。ニアの選手がスペースを空け、フェリペがそのスペースに入り、フェリペの動きにつられてDFが空けたスペースに岩政が入ってきた。フェリペがスッと頭を下げたときには、もう遅い。岩政がドンピシャで叩いて鹿島が先制。上手い。強かったときのガンバもそうだったけど、単発の攻撃ひとつひとつがその局面では失敗に終わっていても次への布石になっていて、ゲームが終わるときっちり勝ち点3の差がついている。今の鹿島は大人のチームだ。

後半に入ってもガンバはピリッとしない。遠藤はまだまだ本調子には程遠く、きつめのプレスを掛けられたときのトラップやパスの精度が悪い。また鹿島はそこを狙っているからガンバは否応無しに引かされることになる。そんなだから2トップのはずだが、宇佐美のワントップに見えて仕方がない。で、引かされた上での宇佐美の単体カウンターじゃ相手にとっての脅威にはなりにくい。うーん、ちゃんと前線に2枚張り付ける形にしないと点は取れないんじゃないかと思っていたところで、野沢にFKを決められ2点差。壁を越えてきたボールだから藤ヶ谷の反応が遅れるのも仕方のない話。

で、この期に及んでようやく安田に代えて星原を投入。宇佐美のテクニックに星原のクイックネス。前線に2枚置く形になると二川が息を吹き返したようにチャンスを作る。ここが警戒されると今度はルーカスが空いて、高い位置にくさびが入るようになる。そうなると遠藤、明神、加地あたりもプレッシャーから解放されて押し上げができるようになりガンバのペースに持ち込める。

しかし星原投入後の何本かでオリベイラ監督はフェリペを下げ青木を投入して星原に付かせる。素早い決断で、これで星原は殺されたかと思ったが今年のガンバの若手たちは屈しない。ルーカスからの強いパスを二川が惚れ惚れするようなトラップでコントロールし、星原へのスルーパスを通すときっちりとこれを決めて1点差。

勢いに乗って同点を目指したいガンバだったが、ここでも鹿島は試合巧者ぶりを発揮。こけたり、倒れたりが上手いんだよなあ。ガンバがノリそうなところで巧妙に時間を稼いで流れをリセットしてしまう。ボールボーイを務めた鹿島ジュニアユースもよく仕込まれていて、スローインのボールを素早く渡したりはしない。チームだけではなくクラブ全体で流れを寸断し、ちまちまと時間を進める鹿島は日本でいちばんプロフェッショナルなチームだと思う。

そんなわけであと1点が届かずタイムアップ。ただ、惜しい試合だったとは思わない。
清水戦、こちらに遠藤がおらず相手に小野がいたあの試合の感想は、コンダクターの有無によってサッカーの次元が変わるということだった。そしてこの鹿島戦でも次元の違いを感じた。今度はコンダクターがいるにも関わらず相手との次元の違いを感じたのだ。この違いがどこにあるのか、今はまだはっきりと分からない。けれどもこれを分析し、埋めなければガンバは更なる高みに達しないだろう。

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